2017年1月15日日曜日

[大人の立石] 鳥房で若鶏の唐揚を(叱られながら)豪快に食らう



今年は酉年!


ということで、新年早々立石の鳥房に伺いました。


実は鳥房は初めて。


なにやら「叱られながら食べる」と聞いていたのでちょっとコワゴワ。



鳥房は、立石駅前の区役所に抜ける商店街にあります。


駅からほんの数分。


お店のファザードは昭和のかんじですね。


この店頭で鶏肉も買えますし、トップ画像の若鶏の唐揚もテイクアウトできます。



お店の角の路地に入ると、店内で食べれる入り口があります。


これまた昔スタイルの障子紙のような引き戸。


店内は7席ほどのカウンターと座敷にテーブルが5卓程度。


予約はできないようです。


お目当ては若鶏の唐揚ですが、出るまでに少し時間があるようでしたので、ビールを飲みながら鶏をつまんでみました。


どの鶏も新鮮!


ポン酢で味付けした鶏がとてもおいしかったです。


そしてやってきました、若鶏の唐揚。


もう、そのまんまです。


ちょっと生々しいぐらい。


どうやって食べるの?かぶりつくの?


なんてテンション上って話をしていたら、店員のおばちゃんから


「はじめてなの?そんならそうと言いなさいよ!」

と叱られモード開始。


「これか〜洗礼キターーーー」


とまたまたテンションアップ。


3人で行ったこともあり、


「この人の私がやるから、あんたたちおんなじようにやんなさい、わかった?」


素直に「はい」と言う三人。


「鶏の足のここをもって、こうひっぱる、やってごらん」


えっ、えっ。


おばちゃん、自分の方に鶏を向けているから、こっちからみると引っ張る方向が逆なんだよね。


「え、こっち?」

「ちがうわよ、こっちよ」


そんな叱られ会話を続けながら、やっとの思い出若鶏の唐揚を裂き終わりました。


裂き終わり写真を撮りたかったのですが、なにしろ素手で裂くものですから、手が油まみれで。


この若鶏の唐揚も、とても美味しい。


唐揚げにしちゃうのがもったいないぐらい。


食べながらもおばちゃんに


「おいしでしょ!」


と「おいしいと言いなさい」と言わんばかりの声がかかります。


週末など行列のできることもある鳥房。


この日もお客様ひっきりなしで、食べ終わるとさっと席を立ちました。


正味1時間程度、三人でビールも飲んで一人2,000円。


おばちゃんとのこんなやりとりがあることを前提に、ぜひ行ってみてくださいね。


鳥房鳥料理 / 京成立石駅青砥駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

2017年1月10日火曜日

[大人の立石] 立石担担麺「火のき」で数量限定味噌坦々麺を食らう





ことしの初ラーメンは、立石の「火のき」です。


中華麺のなかでは担々麺はお気に入り。


葛飾では猪八戒NEO(立石)新新飯店(青砥)の担々麺がおいしいところですが、今回の立石担々麺は、麺心國もと(高砂)や麺屋武蔵で修業なさったご主人のお店とのこと。


期待が持てます。


場所は京成立石駅から葛飾区役所に伸びる商店街にあります。


駅から歩いてすぐです。


白い提灯が目印です。




お店の前に看板が出ていました。


数量限定 味噌坦々麺!!


味噌味大好きな私としては、見逃せない一品!!!


それも数量限定!!!



お店はカウンターだけ10席程度のお店です。


朱色の器に、赤い汁が目を引きますね。


野菜やまもり、ひき肉やまもり!



はじめ赤い汁でしたが、ご主人に「食べる前に底からかきまぜてください」と言われ混ぜてみるとこの味噌スープとなります。濃厚胡麻スープが底に沈んでいるのですね。



汁を飲んでみると、辛すぎない胡麻の味、強すぎない花椒、しっかりした味噌の味。


うまいです。


味噌の味に、胡麻と花椒の味が上手く乗っていて後を引きます。



麺は、ストレート系の麺。


やや太め。


個人的にはうまいスープには太目の麺がうまく絡むと思います。


麺が太いぶん、噛みごたえと存在感があり、そこに旨いスープが絡んできます。


うまいです。


担々麺好きにはぜひ体験してほしい味です。


関連ランキング:担々麺 | 京成立石駅青砥駅

立石担担麺 火のき担々麺 / 京成立石駅青砥駅
夜総合点★★★★ 4.5

2017年1月7日土曜日

[大人の亀有] 店名の最後に「。」がつく日本蕎麦はここだ!新感覚の日本蕎麦「蕎麦切り ごうめん。」

写真は大盛りです。




今回は気になっていた亀有の日本そば「蕎麦切り ごうめん。」


もうね、行く前から「なんで店名に。が付いてるんだろ〜」って気になっちゃって、気になっちゃって。


モーニング娘。 みたいじゃないですか。


なんですかね、この「。」


ちなみにwikipediaでは、


司会のナインティナインの岡村隆史が「僕質問なんですけど、モーニング娘のあと『。』付いてますやん。(中略)あれは『。』は付いてるんですか?」と問いかけたところ、相方の矢部浩之が「ちょっと待ってもらえます。(舞台袖を見ながら)あれ僕の意見でいいすか今、あっそうですか。(正面に向き直り)あの『。』は…要ります!」と言ったため「。」付が正式な表記になった。その後の感想で、漢字のグループ名を希望していた当時のメンバー福田明日香が「漢字も『まる』もついて、お得だな〜」と発言した。(wikipedia)

 あんまり意味ないみたいです(爆


ではこの「蕎麦切り ごうめん。」の「。」は?


あ、この話題はちょっと横においておいて、お店の話を。


お店は亀有駅南口「ゆうろーど仲町商店会」に入ったところにあります。


駅から5分ほどです。




お店の外観はシンプル。



お店の前には、このお店の2大メニューが掲示されていました。


冷たい肉つけそばと温かい鳥つけそばがありました。


店内はカウンターが10席ほど。


ジャズの流れる店内。


蕎麦屋さんではありますが、ちょっと蕎麦屋さんとは雰囲気が違います。



広いお店ではありませんが、とても清潔感のある内装そして清々しい店員さんの対応がありました。


この冬一番寒い日でしたので、注文は「温かい鳥つけそば」です。


それも朝小食だったので、大盛り。



大盛りは、後から分かったのですが400グラムあったようで。


結論から申し上げて、やっと食べきりました。



どんぶりに山盛りです。


普通盛りでもこの2/3程度でしたので、通常はそちらでよいかと思いますよ。


麺は、ホームページによると二種類のそば粉を掛けあわせて毎朝打っているとのこと。


歯応えのある麺です。


とても歯ごたえがあります。


よく噛めと自分に言い聞かせながら食べました。




そして、つけ麺は食べる前からごま油の香りがする独特な汁。


飲んでみると、黒胡椒の味が主張します。


黒胡椒とごま油。この2つが独特な風味を醸し出します。



つけ汁の中には大きな鶏肉が3つも。


柔らかく味のある鶏肉です。



麺は太くなく細くなく。


この腰の強い、噛みごたえのある麺が、独特な麺に絡みます。


癖になる味ですよ。


心して食べに行ってみてくださいね。


ところで店名の「。」の意味。


麺を一生懸命噛んでいるうちに、忘れてお店を後にしてしまいました。


次回聞いてみますねぇ。

関連ランキング:そば(蕎麦) | 亀有駅


蕎麦切り ごうめん。そば(蕎麦) / 亀有駅
昼総合点★★★★ 4.0

2017年1月4日水曜日

[大人の新小岩] おせちに飽きたら翠祥にGOだ!



三が日、おせち三昧という方も多いのではないでしょうか。


そろそろおせちじゃないものを食べたいな~


というわけで、新春の翠祥へ行ってきました。


翠祥は、新小岩駅北口から平和橋通り沿いを綾瀬方面へ徒歩7,8分のところにあります。

関連ランキング:割烹・小料理 | 新小岩駅

三浦の海と山で採れた、旬のものをリーズナブルに楽しめるお店として、最近人気がとても高くなっているお店です。


3日が今年の営業初日でしたので、年末から予約しておきました。

人気が高くて予約必須ですよ。



この日の前皿はお正月らしい先付け。

酉の干支の絵馬を模したかまぼこや金柑、そしてもう筍が並んでいます。



普段家で食べるごぼうとは明らかに一線を画した(笑、柔らかくまるでお芋のようなごぼう。

揚げてあるのですが、軽い塩味でお酒がすすみます。



そしてお刺身の盛り合わせ。

この時期の店長おすすめは、ふぐだったのですが、次回はふぐをしっかりと食べてみたいですね。

新日本料理 翠祥割烹・小料理 / 新小岩駅
夜総合点★★★★★ 5.0

[大人の柴又] 柴又帝釈天に初詣に行ってきました。今年は庚申が6回ですね。



ここ数年、自宅からチャリ散歩がてら柴又帝釈天に初詣に行っています。

東京の正月三が日は、とても穏やかな日本晴のよいお天気でしたね。

今年は2日にお参りにいきましたが、例年になくすごい人の数でした。


柴又帝釈天は寅さんでもおなじみですが、京成柴又駅前から参道が続いているので迷わずに行くことができます。

江戸の昔からの人気スポット柴又帝釈天は、庚申の日を中心に賑わいました。

帝釈天のホームページにも
帝釈天まいりの道は、「宵庚申」に賑わう江戸の道、庚申まいりの道であった。民衆の大厄難を前に、再び現れた板本尊の霊験にあづかった江戸の市民たちであったから、板本尊再来の庚申の日は、その篤い信心の奥深くに刻まれた報恩の日であり、更新への誓いの日であった。

とあります。

 今年の庚申の日はこの6日。

今年はこの日をめがけて、帝釈天に行ってみようかな。

庚申の日には法話が聴けるみたい。
庚申の日には下記の通り、日蓮宗東京東部布教師会による法話がございます。
1時間ずつ4人の日蓮宗僧侶による法話会です。
どなた様でもご聴講いただけます。
   ◎ 午前11時~午後3時
   ◎ 入場無料・申し込み不要です。
   ◎ お話し途中での出入りも自由です。
   ◎ 会場は信徒会館2階です。(境内にご案内の看板を用意しています)

ご興味のある方は行ってみては。

2017年1月3日火曜日

[大人の区境を行く(2)] 葛飾区と江戸川区の区境「小松川境川親水公園」を歩く。葛飾区にはもう相撲部屋があったんだね。



2017年のテーマとしました「葛飾区の区境を行く」。


第1回は「小松川境川親水公園」です。


小松川境川親水公園は、葛飾区の南端にあり、江戸川区との区境となっています。


江戸川区のホームページでは、

古川親水公園に続く区内で2番目にできた親水公園。菅原橋から中川までの全長3,930メートル。全体は五つのゾーンに分かれ、滝に始まり、せせらぎ、水しぶき、飛び石、釣り橋に冒険船など変化に富んでいる。水遊びができない季節でも、ウオーキングをしたりアスレチックで遊んだり四季を通じて楽しめる。また、桜の名所でもある。
となっており、公園の起点は菅原橋にあるようです。

スタート地点

しかし菅原橋は江戸川区でもあり、今回は区境を歩くのがテーマですので、今回は小松橋を総武線線路の南に渡ったあたりからスタートです。


葛飾区の区界には、いまはない川をそのまま使っているケースが多いようです。

今回のルート
まだ葛飾区や江戸川区のあちこちが田園風景だったころ、小松川境川は農業用水としても役割はもとより、肥料や農作物を運ぶ川として重要な役割を持っていました。


小松菜などは小松川境川、中川を抜けて江戸に出荷されていたわけです。


しかし農業地域の川も、農地が工場や住宅地となるにつれ汚れていき、ドブ川となってしまいます。


そんな川も1993年には親水公園として蘇っています。


公園を歩いてみましょう。



この日は天気も穏やかで、日差しもよく、川面がきれいに光っていました。


公園の幅は10メートル程度ですがその両側には一方通行の道路も併設されています。


カモもつがいでお休み

川の水は新中川から採っているようですが、浄水ポンプもあちこちに設置されており、流れる水はきれいです。


カモも羽を休めていました。



滝もあります。



吊橋もあります。

水の流れを中心とした公園で、まさに「水に親しむ」親水公園ですね。


途中、公園沿いに相撲部屋を発見しました。

住所は新小岩3丁目。

葛飾区にはすでに相撲部屋があったのですね。

By ベースボール・マガジン社 (Baseball Magazine Co., Ltd.) - 『相撲』1961年6月号(夏場所総決算号)、ベースボール・マガジン社、1961年、p.112"SUMO" June 1961 Issue, Baseball Magazine Co.,Ltd, 1961, p.112,

鏡山部屋といえば、1969年に大横綱柏戸が引退し創設した相撲部屋。

多賀竜

関脇多賀竜が引退後部屋を継ぎ、現在では年寄鏡山として運営しています。



今日歩いたのは区境を形成している平和橋通りまででしたが、小松川境川親水公園はそのまま南西に下り、千葉街道を超えて中川にまで至ります。


全長は約4キロ。実に長い公園ですね。


桜並木もとてもきれいなようです。

次回は春に訪れてみたいですね。

2017年1月2日月曜日

[大人の区境を行く(1)] 2017年は「区境を行く」がテーマです。




さて2017年。


昨年の「一丁目一番地」に代わり、2017年の通年テーマは「区境を行く」です。


葛飾区は、北から時計回りに、

三郷市、松戸市、江戸川区、墨田区、足立区 、八潮市

に囲まれています。


全長40.2キロ。


全部を踏破することはできませんが、面白そうなところを歩いてみたいと思います。


よろしくお願いします。


2017年1月1日日曜日

[大人の新小岩] 新年あけましておめでとうございます。初詣に下小松天祖神社に行ってきました。



新年あけましておめでとうございます。


2017年もブログ「大人のかつしか探訪」をよろしくお願いします。


上小松天祖神社


さて、新しい年の初詣は例年通り、紅白歌合戦の終了とともに地元の上小松天祖神社にお参りに行きました。


2017年のおせち


1日は朝、おせち料理を食べたあと、腹ごなしも兼ねて下小松天祖神社を訪れてみました。



上小松天祖神社と下小松天祖神社は、蔵前橋通りやJR総武線を挟んで南北にあります。

小松橋から新小岩駅を臨む

そこで今日は天気もよかったので、JRを超える小松橋をわたってみました。小松橋の上から新小岩駅方面を撮影してみました。


この写真に写っているグランドは私学実業団グランドです。


新小岩駅は昔は貨物駅としても機能していましたので、グランドのあったあたりは貨物機地でした。



小松橋を渡ると下小松天祖神社まではすぐでした。


りっぱな鳥居ですね。


上小松天祖神社より一回り大きな神社です。


今年も無病息災、家族安全と健康をお祈りしてきましたよ。


今年も葛飾のあちこちを探っていきますね。


どうぞよろしくお願いします。

2016年12月30日金曜日

[大人の一丁目一番地(30)] 一丁目一番地は最終回。立石1-1に行ってきたよ。



さて、大人の一丁目一番地は最終回です。


最近は駅周辺の再開発やセンベロブームで有名になっている立石ですが、歴史が深くまた歴史に流されてきた町でもあります。


立石駅の南側には奥戸街道が東西に通っていますが、この道は古墳時代の頃より古東海道と呼ばれ、浅草あたりから房総方面へ伸びる主要街道でした。


この時代の主要都市であった関西方面からの情報や物資は、陸路ではなく海路で房総半島から関東地方に運ばれてきていたため、この古東海道沿いのある立石は古くから街があったようです。

立石様:かつまるガイドより

立石の名前の由来ともなっている立石様。


もとはこの周辺にあった古墳に使用する石で房総半島から切りだされてきた物のようです。



現在の立石の「呑んべ横丁」周辺は、戦後の闇市で人が賑わったあたりから出来上がった飲み屋街という印象ですが、どうやらもう一つ大きな理由があったようです。


日本では献血制度が主流となる1960年台後半まで「売血」という制度がありました。


1回血液を売ることで3,4日暮らせる程度のお金がもらえたことから、やみつきになる人もいたようです。


立石には日本製薬葛飾工場がありここで血液製剤を造っていたことから、売血者が跡を絶たなかったようです。

五木寛之さん


作家の五木寛之さんも、貧乏だった時代には売血に訪れていたようでした。
立石の製薬会社に、しばしば血を売りに行ってピンチをしのいだ。 この売血というやつは、肉体よりも、精神に悪い影響を及ばすものらしい。出かけて、二百CC抜いて、手取り四百円ほどもらってくると、二、三日は働かないで済む。つい習慣性におちいりやすい危険があった。....四百円を握りしめてたんぼ道を帰ると、遠くの景色が傾斜して見えた。もう二度と血を売るのはやめよう、とそのときに考える。だが、またどうにもならなくなると、京成電車に乗るのだった(『わが人生の歌がたり 昭和の青春』より)

そんな立石もいよいよ2017年から再開発が本格化しそうです。


また変わっていく立石を記事にしていきたいと思います。

2016年12月21日水曜日

[大人のお花茶屋] 企画展「セルロイドの町 かつしか」を見てきたよ。



今回は、葛飾区郷土と天文の博物館で開催されている、「セルロイドの町 かつしか」展を見てきましたよ。







葛飾区郷土と天文の博物館は、京成お花茶屋駅から歩いて10分弱。




駅から少し離れていますが、曳舟川親水公園沿いのとても静かなところにある博物館です。


建物の屋根にこんもり乗っているドームはプラネタリウムです。


いろいろなプラグラムで天文の世界を垣間見ることができます。




さて今日は、葛飾の20世紀前半を支えてきたセルロイド工業が展示されている「セルロイドの町 かつしか」を見に来ました。


まずは、展示の趣旨をみてみましょう。

わが国では大正初期から昭和40年代にかけて、セルロイド素材の生活雑貨や玩具などが生産されていました。特に葛飾区では、セルロイド玩具の生産が盛んで、四つ木、立石などに多くの工場が存在していました。 この特別展では、葛飾区のセルロイド産業の状況や技術について、当時携わった人々の視点を通じて紹介していきます。日本の近代化を支えたセルロイド産業の歴史や文化を再検討する機会となればと思います。 特別展示として、「世界で初めて作られたビスク製キューピー人形」が展示されます。ぜひご高覧ください。(ホームページより)

展示されているのは、セルロイド製品の作り方や、代表的セルロイド人形のキューピーコレクション、生活用品の中に溶け込んでいるセルロイドなどをみることができます。


会場は撮影禁止でしたので、ここでは日本のセルロイドの歴史から紐解いてみましょう。

  • 1913年 永峰セルロイド工場(亀有)創業
  • 1914年 亀戸ローヤル創業
  • 1920年代、セルロイド生産世界一に
  • 1954年 米国で可燃物質規制法可決。セルロイドの米国輸出ができなくなる。

実際には1955年にはセルロイド工業はまったくの下火になってしまったようです。


セルロイドは加工しやすいというメリットがある一方、燃えやすいという欠点がありました。

白木屋大火災

1932年の日本橋白木屋の火災も、製品のセルロイドに引火したことから大火災となりました。


葛飾区内でも、セルロイド工業が盛んだった40年間は火災が多かったようです。


キューピー人形

さて、セルロイドというとキューピー人形ではないでしょうか?


今回の展示では、このような人形の製造工程も見ることができます。


キューピー人形などは、セルロイドの間に空気を入れて胴体の膨らみを内側から作るのですね。


セルロイド製品って人形だけじゃないみたいです。

アコーディオンの胴体

メガネのフレーム

万年筆の胴体

いろいろ使われてきたんですね。


セルロイドならではの手触り、色合いなどが魅力なのですが、1960年代以降はプラスチックなどの新素材にとって代わられているようです。


この展覧会は2017年1月9日まで。


ぜひ葛飾の20世紀前半を支えた産業を振り返ってみてください。



葛飾区郷土と天文の博物館
休館日
  • 月曜日(祝日の場合は開館)
  • 第2・4火曜日(祝日の場合は開館し、その直後の平日は休館)
  • 年末年始(12月28日~1月4日、1月2日・3日は正午~午後5時のみ開館。)