2018年2月8日木曜日

[大人の葛飾の橋(1 三和橋)] CMにも登場した三和橋の物語。橋の名前の由来を知っていますか?



年末にお話しました、2018年のブログ企画「葛飾の橋」第1回目です。

今回は、新中川を細田で渡る「三和橋」です。

新中川は、戦前より放水路として計画されていましたが、戦後カスリーン台風の被害から再度開墾が再開され、1963年に開通した川です。

江戸川区地域の工事が遅れたため、三和橋が掛けられたのは川の開通より早く1961年(昭和36年)のことでした。


これは1947年(昭和22年)の地図に、現在の地図を重ねたものです。

右下に流れる青い線が、現在の新中川です。

新中川の建設

昭和13年の大水害、昭和22年のカスリーン台風、昭和24年のキティ台風。

水をうまく下流に逃がすことができなかったことから防げなかった足立区、葛飾区、江戸川区の大水害を受け、14年の歳月をかけて突貫工事でできた新中川。

おかげで、中川や荒川に掛かる負担は減り、大きな水害はほとんど発生しなくなっています。

しかし新中川の建設により犠牲になったものも少なくありませんでした。

地域の犠牲

新中川は、田畑が広がる足立、葛飾地域はもとより、人口密度の高い小岩周辺から下流域では、大規模な補償と転居を余儀なくされています。

田畑が広がっていた葛飾東部でも、地域住民への負担と不安は広がっていたことと思います。

いままで、水元小合溜から流れ出る東井堀という細い用水路しかなかったところに、最大幅143メートルの巨大放水路ができる。

田畑を売らなければならなかった人、住んでいた場所を移転しなければならなかった人などがいました。

この地域で農業を営む住民の間には、昔からある東井堀の水で共存してきたという気持ちが強かったのでしょう。


橋の名前

巨大放水路の建設が必要なことはわかる。

しかしそれでは地域が分断されてしまう。

奥戸、高砂、細田の、放水路流域の住民は、コミュニティーが分断されることを危惧したのでしょう。

この流域住民は、放水路ができたあとに掛かる橋に、三つの地域が融和するコミュニティが形成されるようにとの願いを込めて「三和橋」と名付けたといいます。

もしかして、思いのほかこのエリアの住民は仲が良かったのかもしれませんね。


橋の掛け替え


1961年(昭和36年)に掛けられた橋の写真が、橋のたもとの碑にありました。

人道橋と車道橋の二本がありますね。

人道橋は1972年(昭和47年)に増設されて、車道橋と分けられたようです。

旧三和橋が掛けられてから40年近くたった2000年(平成12年)には「三和橋橋づくり協議会」が発足し、橋の掛け替えプロジェクトに住民の意見を反映させています。

具体的に工事は、平成15年(2003年)から平成24年(2012年)まで工事が行われました。

100メートルを超える長大橋と呼ばれる橋は、河川区域の工事が大変で、梅雨や台風の時期には工事ができないそうです。


また、交通量が多く、旧三和橋を通行止にせず、横に新三和橋を建設したことも時間の掛かった理由かもしれません。(参考:東京23区jp)


新三和橋


平成24年(2012年)に完成した三和橋は、歩道部分も広く気持ちのいい橋ですね。


歩いてみると途中にベンチがあります。

はじめはこんなところ、座る人いるのかな?とおもっていたのですが、

三和橋の橋の由来を聞くと、ここで新中川が開墾される前の奥戸、細田、高砂に思いを巡らせることができるのじゃないかなぁ、と思うようになりました。


人工の川は、このあたりまっすぐですね。

次回この橋をわたる時は、ちょっと立ち止まってベンチで休んでみようかな。


そうそう、この三和橋、CMに使われていました。

どのあたりで出てくるか、探してみてくださいね。

2018年2月6日火曜日

[大人の新金線] 走れ!葛飾ライトレールの夢!区民の熱い思いを広めていきます!

先日、新金線にライトレールを走らせたい!という思いを語らせていただく機会がありました。


いろいろ緊張したのですが、一生懸命想いをぶつけてみました。



新金線?ん?なにそれ?という方のために、簡単に紹介しましょう。


葛飾区には、一日に4本しか走っていない貨物線の線路が、新小岩ー金町間に敷かれています。

昔から葛飾区は、東西に旅客鉄道が敷かれているのですが、南北の移動が困難という課題がありました。

その「南北の移動が困難という課題を」新金線という貨物線を活用して、解決しようという区民活動があります。

それが

新金線いいね!区民の会

です。



昨年はNHKニュース9でも取り上げられ、新金線を待望する機運がとても高まってきました。

「新金線いいね!区民の会」では、鉄道に詳しい方や行政の資料を活用して、具体的な駅の位置や、駅から始まるバス路線計画などをまとめています。



葛飾ライトレールの課題

新金線を旅客化する際の課題は、大きく2つあります。

1つは、水戸街道(国道6号線)という首都圏の大動脈を踏切で交差しなければならないこと。


水戸街道は現在でも「新宿踏切」で渋滞気味です。

これは踏切前で車線が絞られていることが大きな原因です。国土交通省も車線幅を増やすことを計画して渋滞緩和を目指しています。

もちろん新金線が旅客化されると、今以上に踏切の遮断機が降りることになり、渋滞がひどくなるのではないかとの懸念をする方が多いと思います。

感覚的にはもっともなご意見ではあります。

しかし、「新金線いいね!区民の会」では、現在の信号が(青から赤、赤から青に)変わるタイミングを変えることなく遮断機を下ろす方法を提案しています。


水戸街道の脇には駅ができます。

水戸街道を交差するこの部分だけ複線化し、駅でライトレールの上下線とも待避し、水戸街道の道路信号が赤になっている時間に、ライトレールが水戸街道を横断する、というものです。

じっさいにプラレールで葛飾ライトレールをシミュレーションし、この現実性を確認しています。

もう一つの課題は、事業採算性。

葛飾ライトレールのメリットは、すでに線路が敷かれていることです。

じつは宇都宮などもライトレール計画がありますが、難点は線路から敷設しなければならず莫大なコストがかかってしまうこと。

しかし葛飾にはすでに線路があります。

いくらかの用地買収は必要ですが、大きな負担にはならないでしょう。

そして、新小岩と金町という、JRの大きな駅を結ぶという点もメリットです。

葛飾区は2017年度に2,000万円の予算を「新金線調査費」として、事業の実現性に向けての調査を始めています。2018年度にも予算がつく予定です。

新金線いいね!区民の会は、政治政党に偏ることなく、新しい鉄道に夢を描いています。

これからも区や都の動きと協働しながら、活動していきます。


2018年2月5日月曜日

[大人の細田] 世界で2番目、日本有数の広さを誇るドローン飛行場でドローン初体験!ヘンなところにひっかかっちゃった【DJIアリーナ】


細田には、日本初、世界でも二番目のDJI公認室内ドローン飛行場があるよ。



その室内ドローン飛行場で、ドローン触ったこともないオトカツがドローン体験してきました!



場所は細田。

新金線が通ればとても交通の便が良くなるのですが、今のところ小岩からバスが一番手っ取り早いでしょうか。


葛飾は、昭和に全盛だった町工場の跡地が多くあり、このようなドローン飛行場にはもってこいな広さの敷地がたくさんありますね。

前回のボルタリングも、広さを活かした練習場でしたね。


さて中に入ってみると、競技用の飛行場ががが。

でも、これ後からわかったのですが、上級者向けでした。

輪をくぐり抜けたり、決められたコースを飛んだりする、競技用のコース。

初心者向けの飛行場はこちら。

輪は、上級者用の裏面。

床にあるのは、ヘリポートのような着地場。それだけ。

DJIホームページ

初心者が飛ばすのはこれ。

製品名はMAVIC Air。

とっても小さいんです。

プロペラ畳んだら、手のひらに乗ります。

重さも思ったより軽い。

この軽さは、ちょっと意外でした。


もちろんカメラもついています。

はじめにインストラクターから使い方の説明です。

DJIホームページから
左と右にあるコントローラーを前後左右に動かしてコントロールします。

左のコントローラは、本体を上下させたり方向を変えたりします。

右のコントローラは、本体の進む方向を指示します。

まずは操縦してみないとわからない、と恐る恐る飛ばしてみます。

おもったより簡単に、飛んでくれました。

初心者エリアは、網で囲われていてドローンがどっかいっちゃわないようになっています。

時間が経つに連れ、なんだか面白くなってきて、いつのまにかスピードが上がってしまったようで

見えます?

網の高ーいところに、ひっかかってるドローン。

建物3階ぐらいの高さでしょうか。

インストラクターさん、現場を見て一言「あー高いなー」

ごめんなさい。


職員さん四人がかかりで、ドローン捕獲していただきました。

さぁ、気分を取り直して、操縦再開です。


1時間のコースでしたが、後半最後の方は、ドローン飛ばしながら写真を撮る余裕も。

うしし。

ドローンは思った以上に操縦が簡単でびっくり。


こちらのドローン飛行場では、DJI製品の販売や修理も行っています。

最近は規制が厳しく、飛ばせるエリアが限られていますが、ドローンの可能性はとっても広そうですね。

また来ようっと。