2015年12月26日土曜日

[大人の新小岩] 普通の1,000円カットじゃない!77歳。母と同世代のおばちゃんに、髪を切ってもらう。

新年を迎える前に、髪を切りに行った。


そんなにおしゃれにこだわるわけじゃないから、新小岩駅北口の1,000円カットだ。


でもここは、そこらへんにある10分1,000円のカットとは違う。


古いシャンプー台。備え付けの鏡。店の作りが昭和レトロ。


駅前だけど古い建物の1階の奥まったところにあるこの店は、通りすがりではなかなか気づかない。


そんな店で、混まない平日はおばあちゃん一人で切り盛りしている。


「最近ガタが来てる」 なんて言うけど、いたってお元気。一日中の立ち仕事も苦にせず、午前8時から夜8時まで。


「忙しくてときどきお昼食べるの忘れちゃう」と言って笑っている。




お店の看板には「10分1,000円カット」って書いてある。


でもおばちゃんは気にしない。時間を使って髪を切る。ヒゲも剃らない、シャンプーもない、ただ髪を切るだけだけど1時間近くかけちゃう。

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話も軽妙。


故郷の福島、東北の地震で原発事故の避難地域になっちゃったはなし。


お孫さんが福島で美容師になったはなし。


おばちゃんのお母さんが98歳で、お元気に農業をしているはなし。


住んでいる公団住宅に空き巣が入ったはなし。


そして、亡くなって20年になる旦那さんのはなし。


どんなはなしも、朴訥とした東北弁で、淡々とそして明るく話す。


髪を切られながら、おばちゃんの話にあいづちを打つだけだけど、なんだか楽しい。


どことなく母親に、髪をいじられているような心地よさがある。


おばちゃん、77歳。


来年も元気でいてね。


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