2017年1月18日水曜日

[大人の区境を行く(3)] 都内唯一のレンガ造りアーチ橋「弐郷半領猿又閘門」




今回の「大人の区境を行く」は、葛飾区の北限(笑 大場川沿いです。


地図を見てみましょう。




左の地図は1900年頃の大場川と中川の合流地点あたり。右の地図は現在です。


左の地図では中川が大きくU字になって大場川を合流させていますが、1950年代には右の地図のように中川は直線となり、大場川はより西側で中川で合流することとなります。


今回の話題はこのU字型だったころの中川と大場川の合流地点にあった「弐郷半領猿又閘門」。


上の地図では青い丸印のところにあります。


「にごうはんりょう-さるまた-こうもん」


と読みます。


弐郷半領とは、大場川の北側の地名。


猿又は、少し前まで水元猿町と呼ばれた大場川の南側の地名。

その間にある「閘門」ということですね。


閘門(こうもん)あるいはロック(英語: Lock)は、水位の異なる河川や運河、水路の間で船を上下させるための装置である。閘門の特徴は、固定された閘室(前後を仕切った空間)内の水位を変えられることで、これに対して同じく船を上下させるための装置であるケーソンロック(Caisson lock)、ボートリフト、運河用のインクライン(Canal inclined plane)などでは閘室自体を上下させる。

本来は水の量を調節することで、船の航行などに利用するものです。


しかしこの古利根川(中川)は水量が一定せず氾濫も多かったことから、大場川や小合溜(現在の水元公園)に増水時に水を引き込み、水量を安定させるために作った閘門でした。




橋に設置された説明を読むと、江戸時代は木の橋だったようですが、明治時代金町に煉瓦工場ができたこともあり、この閘門をレンガ造りにしたとのことです。


金町の煉瓦工場については、以前ブログで書きましたのでこちらを参考にしてください。


金町では銀座路地のレンガを作っていたのですから、この閘門のレンガと銀座のレンガは同じということですね!



小合溜(大場川)側からみた閘門です。



寄ってみると重厚なレンガです。


3つのアーチからなっています。



下流側のアーチは数が多いですね。


真ん中のアーチを中心に、左に2つ、右に2つ、全部で5つアーチがあります。


上の写真(大場川側)は3つでしたから、複雑な作りをしていますね。



下流側には、ふたりの作業する人の小さな銅像があるのですが、この人達はなにをしているのだろう。


もしかするとこの堰の開け閉めをしているところかもしれませんね。



もう一度先ほどと同じ地図です。


閘門から右に赤く伸びた線は、葛飾区と埼玉県八潮市の区境。


八潮市の名前の由来は「八幡村」と「潮止村」などが一緒になったので「八潮」とのこと。


こんな内陸の地名まで「潮」という字がつくのは、江戸の昔でも中川を遡って東京湾の潮が逆流してくるぐらい、葛飾の土地は平坦で低地だったということですね。


[大人の堀切] 堀切の隠れ家的日本蕎麦「人と木」で温かいにしんそばを食べる




寒い日が続いています。


こんな時は温かいお蕎麦が食べたいな〜、なんて思っていたら自然と足は堀切菖蒲園駅の駅へ。


今回は堀切菖蒲園駅すぐの隠れ家的日本蕎麦の店「人と木」です。


堀切菖蒲園駅北側の住宅街の中にある「人と木」は、はじめて訪れた時には「この辺にお店あるのかなぁ」と思うような場所でしたが、それがまた隠れ家的魅力なのかもしれません。


この日は寒かったので、日本酒から。真名鶴いただきました。


一緒についてくるこの味噌だけでも飲めるのですが、今回は夕飯時でもありましたので、あてに「蕎麦屋さんの玉子焼き」を。


この4切れ。ちょっと一人分には多いかもしれませんが、おいしいし、お腹すいていたのもあって、箸が進みます。


玉子のふわふわ感とは裏腹にずっしりした玉子焼きです。



玉子焼き食べながら、真名鶴を呑む。


うまいです〜



そしてまた玉子焼きを。



そろそろなにか食べようかな、と思って見ると「なべ焼きうどん」の文字が。


こんな寒い日にはぴったりの料理ですが、せっかく「人と木」に来たのですから、お蕎麦が食べたい。


そう思って「温かいにしんそば」をお願いしました。



運ばれてくるやいなや、にしんの甘露煮の香りがテーブルを包みます。


お汁を飲むと、甘露煮の味が滲み出ていい味になっています。


にしんそばと言えば、江差の横山家が有名ですが、「人と木」のにしんも厚みがあっておいしく煮こまれています。


食べ終わると、体も心もほかほかに。


また来ますね〜〜

人と木
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夜総合点★★★★★ 5.0

2017年1月17日火曜日

[大人の水元] 長年地元に愛されてるラーメン屋さんに挨拶してきた「ラーメン天華」




今回は、「葛飾区の区境を歩く」の見学を兼ねて、水元公園に来ました。


水元公園といえば、ラーメン天華!!


というわけで午前中から行ってきました。


ラーメン天華は、岩槻橋の交差点にあります。


いまでこそ交差点ですが、1965年頃までは小合溜(水元公園)から東京理科大前の交差点を過ぎてJRの高架をくぐる道は、用水路でした。


その用水路はJRの高架を過ぎてから新宿の宿場町を抜け、現在は東井堀の親水公園となっている道へとつながっていました。


その水元公園から出る岩槻橋(橋があったのですねぇ)にあるラーメン天華は、とっても目立つ場所にあります。



初めて入るラーメン屋さんなら味噌ラーメンを頼むって決めているのですが、ラーメン天華は入る前から、こんなポスターが!

「35年継続熟成!」


期待が持てますね〜



もちろん頼んだのは「天華味噌ラーメン+ライス 700円」


もうね、味噌ラーメンが来た時から、スープの香りがいいんです!


一口飲むと、35継続年熟成の味噌とにんにくの味がうまい具合にマッチしています。



麺は太め。


スープ勝負のラーメンには、太めの麺が合いますね。



チャーシューは、多くの店が単独で旨さを主張しますが、ラーメン天華のチャーシューはスープにとってもよく合います。



そして煮玉子。


次回は黒ゴマ味噌ラーメンにしてみようかな〜


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昼総合点★★★☆☆ 3.5