今回の一丁目一番地は、南水元です。
ここは広いですね。
西は飯塚橋から東は水元公園。
北は星乃珈琲の通りから、南は東京理科大のあたりまで。
葛飾の他の地域にと違わず、もともと田畑だった地域ですので、道路は人工的に作られた物が多く、上記の地図でも拡大すると碁盤の目になっています。
しかしさすがに南側は、昔は三菱の工場や大東紡績の工場(モスリン工場)があったためか、道路や地形も碁盤の目にはなっていません。
1930年の地図を見ると、現在の東金町二丁目第2アパートのあたり(金町中学校の北、葛飾総合高校の南)に住居が密集して建っています。
こんな田畑しかないところに不自然だなぁ、と思って調べてみましたが、どうやらこのころ金町駅前にできた大東紡績の社宅だったようです。
上記は1947年の地図です。
この地図だと、この一角だけ宅地になっているのが一目瞭然ですね。
ちなみにこの宅地の東(右側)を流れる川は、現在の水元公園の南端、岩槻橋交差点(ラーメン天華のあたり)からまっすぐ東京理科大前に繋がる道です。
昔は用水路だったんですね。
あの「外出時間の延長」を求めたことで有名なモスリン工場のストライキは1928年ですので、この地図の頃には福利厚生改善の社宅ができてきたのでしょうか。
このモスリン工場のことについては、東金町一丁目一番地の記事に書こうと思います。