いろいろ緊張したのですが、一生懸命想いをぶつけてみました。
新金線?ん?なにそれ?という方のために、簡単に紹介しましょう。
葛飾区には、一日に4本しか走っていない貨物線の線路が、新小岩ー金町間に敷かれています。
昔から葛飾区は、東西に旅客鉄道が敷かれているのですが、南北の移動が困難という課題がありました。
その「南北の移動が困難という課題を」新金線という貨物線を活用して、解決しようという区民活動があります。
それが
新金線いいね!区民の会
です。
昨年はNHKニュース9でも取り上げられ、新金線を待望する機運がとても高まってきました。
「新金線いいね!区民の会」では、鉄道に詳しい方や行政の資料を活用して、具体的な駅の位置や、駅から始まるバス路線計画などをまとめています。
葛飾ライトレールの課題
新金線を旅客化する際の課題は、大きく2つあります。1つは、水戸街道(国道6号線)という首都圏の大動脈を踏切で交差しなければならないこと。
水戸街道は現在でも「新宿踏切」で渋滞気味です。
これは踏切前で車線が絞られていることが大きな原因です。国土交通省も車線幅を増やすことを計画して渋滞緩和を目指しています。
もちろん新金線が旅客化されると、今以上に踏切の遮断機が降りることになり、渋滞がひどくなるのではないかとの懸念をする方が多いと思います。
感覚的にはもっともなご意見ではあります。
しかし、「新金線いいね!区民の会」では、現在の信号が(青から赤、赤から青に)変わるタイミングを変えることなく遮断機を下ろす方法を提案しています。
水戸街道の脇には駅ができます。
水戸街道を交差するこの部分だけ複線化し、駅でライトレールの上下線とも待避し、水戸街道の道路信号が赤になっている時間に、ライトレールが水戸街道を横断する、というものです。
じっさいにプラレールで葛飾ライトレールをシミュレーションし、この現実性を確認しています。
もう一つの課題は、事業採算性。
葛飾ライトレールのメリットは、すでに線路が敷かれていることです。
じつは宇都宮などもライトレール計画がありますが、難点は線路から敷設しなければならず莫大なコストがかかってしまうこと。
しかし葛飾にはすでに線路があります。
いくらかの用地買収は必要ですが、大きな負担にはならないでしょう。
そして、新小岩と金町という、JRの大きな駅を結ぶという点もメリットです。
葛飾区は2017年度に2,000万円の予算を「新金線調査費」として、事業の実現性に向けての調査を始めています。2018年度にも予算がつく予定です。
新金線いいね!区民の会は、政治政党に偏ることなく、新しい鉄道に夢を描いています。
これからも区や都の動きと協働しながら、活動していきます。