柴又駅前はなぜ再開発なの?
本計画は、柴又駅前建物の老朽化に伴い、安全性・防災性を向上させた新たな駅前店舗に建て替えるものです。(京成電鉄ニュースリリース)
とあるとおり、駅前の店舗はたしかに古かったですよね。
居酒屋「春」などは、その古い感じがまた良かったのですが。
駅前テナント順次オープン
本計画は、柴又駅前建物の老朽化に伴い、安全性・防災性を向上させた新たな駅前店舗に建て替えるものです。同店舗は、飲食店・物販店5店舗をテナントとした2棟で構成されており(京成電鉄ニュースリリース)
どんなテナントが入るの?
トップ画像が、その建物の概観ですが、テナントは以下の通り。
- Tully's COFFEE
- 今川焼き・焼きそば 三河屋
- ファミリーマート柴又駅前店
- 立ち食いそば 三松
- 酒場 春
オープンの時期など
景観が失われるという声も
駅に入る電車や『柴又駅』の文字が建物に遮られ、見えなくならないか
昔を知る僕は急激に風景が変わってほしくない思いがとてもある。柴又の街はいつまでも昔の姿をとどめてほしい
柴又の駅前変わったようで悲惨ですね。雰囲気総崩れじゃないですか。これから立石の仲見世も再開発で消えるみたいですし、なんだか悲しいですね。 pic.twitter.com/phLFpLRlki
— セーター (@yyIAHl6gLlu3YUR) May 2, 2021
柴又エリアは都内唯一の「国の重要文化的景観」
国の重要文化的景観とは
文化的景観は,日々の生活に根ざした身近な景観であるため,日頃その価値にはなかなか気付きにくいものです。文化的景観を保護する制度を設けることによって,その文化的な価値を正しく評価し,地域で護り,次世代へと継承していくことができます。文化的景観の中でも特に重要なものは,都道府県又は市区町村の申出に基づき,「重要文化的景観」として選定されます。
とあります。
国としても「なくしてほしくない」 景観として、保存できるように定めたエリアですので、大切にしていきたいものです。
以前から、帝釈天を中心とした生活や文化があり、それが現代まで続いていることの評価に加え、近代には京成人馬鉄道にはじまる交通手段の近代化や、現代には映画『男はつらいよ』シリーズでのクローズアップなど、今までの歴史が網羅されての評価だと思います。
とくに映画『男はつらいよ』シリーズでは、柴又駅のシーンは欠かせないものであり、今回の駅前再開発は大きな影響があったと言えるでしょう。
京成人馬鉄道については、こちらの記事にまとめてあります。
[大人の一丁目一番地(12)] 金町1-1に行ってきたよ。京成金町線はなぜ線路がまっすぐなのか?
葛飾区都市マスタープラン
さて、その重要文化的景観を守り、観光資源としてしていくために、葛飾区では都市マスタープランが作られています。
それによると、
柴又駅周辺では、商店街全体としての回遊性を高めるとともに、レンタサイクルなど楽しく回遊できる移動手段の工夫や観光資源の掘り起こし、個性ある景観形成など、地域資源を生かした活性化を推進します。特に柴又帝釈天や歴史的建造物を中心とした柴又界隈に広がる親しみある街並み景観の保全を図るとともに、歴史的な街並みの魅力を生かして街なかの回遊性向上を図ります。
とありますので、これからも景観の維持と街の活性化が両立するといいですね。
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