駅のすぐ裏に住むミチル。彼女は視力がなくなり外出をためらい引きこもっていた。
職場の上下関係に悩むアキヒロは、その駅のホームで上司を突き落としたと間違われミチルの家にこっそりと逃げこむ。
ミチルは見えないながらも、家の中に隠れているアキヒロの存在を感じていたー
ミチルはアキヒロのおかげで外出をするようになるのだけど、そもそもミチルが外出しなくなったのは、白状を持って歩いていた時に鳴らされたクラクションに体がすくんだ経験からだった。
目が見えない人が車の走る道を歩く、これはどれだけ怖いことだろう。
ましてや、目の見えないまま横断歩道を渡るということなど想像もできない。
先日の新聞記事に、葛飾盲学校前の横断歩道に新型の信号スイッチがついた、との記事があった。
不自由な生活は、想像するだけではわからないもの。 なに不自由なく生活しているからこそ手を差し伸べていきたいものですね。触れるだけ 信号スイッチ 視覚障害者用 警視庁設置へ
ボタンを押さなくても、タッチパネルに触れるだけで歩行者信号が切り替わる視覚障害者専用のスイッチを全国で初めて警視庁が開発し、今月下旬、東京都内に設置する。都盲人福祉協会(新宿区)も開発に協力しており、同協会の担当者は「タッチパネルが大きくて触れやすく、使いやすい」と話している。新型は青と黄色の二つのパネルを備えたものなどがあり、青いパネルが視覚障害者専用。白杖(はくじょう)を持つ視覚障害者を表現したピクトグラム(絵記号)が記され、上部に点字案内もある。触れると「次の青信号までお待ちください」「信号が青になりました」などと日本語と英語の音声が流れる機能が新たに備わった。これまで通り、信号が青の間は鳥のさえずりのメロディーが流れる。二〇〇三年に導入された現行型には「ボタンを押す力が弱くても確実に作動するようにして」といった要望があった。新型スイッチは二十二日に日本点字図書館(新宿区高田馬場一)前の横断歩道、二十三日に都立葛飾盲学校(葛飾区堀切七)前の横断歩道で運用を開始。今後、都内で約二千四百カ所ある視覚障害者専用の信号スイッチが順次切り替わる。(東京新聞より)
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