2017年1月1日日曜日

[大人の新小岩] 新年あけましておめでとうございます。初詣に下小松天祖神社に行ってきました。



新年あけましておめでとうございます。


2017年もブログ「大人のかつしか探訪」をよろしくお願いします。


上小松天祖神社


さて、新しい年の初詣は例年通り、紅白歌合戦の終了とともに地元の上小松天祖神社にお参りに行きました。


2017年のおせち


1日は朝、おせち料理を食べたあと、腹ごなしも兼ねて下小松天祖神社を訪れてみました。



上小松天祖神社と下小松天祖神社は、蔵前橋通りやJR総武線を挟んで南北にあります。

小松橋から新小岩駅を臨む

そこで今日は天気もよかったので、JRを超える小松橋をわたってみました。小松橋の上から新小岩駅方面を撮影してみました。


この写真に写っているグランドは私学実業団グランドです。


新小岩駅は昔は貨物駅としても機能していましたので、グランドのあったあたりは貨物機地でした。



小松橋を渡ると下小松天祖神社まではすぐでした。


りっぱな鳥居ですね。


上小松天祖神社より一回り大きな神社です。


今年も無病息災、家族安全と健康をお祈りしてきましたよ。


今年も葛飾のあちこちを探っていきますね。


どうぞよろしくお願いします。

2016年12月30日金曜日

[大人の一丁目一番地(30)] 一丁目一番地は最終回。立石1-1に行ってきたよ。



さて、大人の一丁目一番地は最終回です。


最近は駅周辺の再開発やセンベロブームで有名になっている立石ですが、歴史が深くまた歴史に流されてきた町でもあります。


立石駅の南側には奥戸街道が東西に通っていますが、この道は古墳時代の頃より古東海道と呼ばれ、浅草あたりから房総方面へ伸びる主要街道でした。


この時代の主要都市であった関西方面からの情報や物資は、陸路ではなく海路で房総半島から関東地方に運ばれてきていたため、この古東海道沿いのある立石は古くから街があったようです。

立石様:かつまるガイドより

立石の名前の由来ともなっている立石様。


もとはこの周辺にあった古墳に使用する石で房総半島から切りだされてきた物のようです。



現在の立石の「呑んべ横丁」周辺は、戦後の闇市で人が賑わったあたりから出来上がった飲み屋街という印象ですが、どうやらもう一つ大きな理由があったようです。


日本では献血制度が主流となる1960年台後半まで「売血」という制度がありました。


1回血液を売ることで3,4日暮らせる程度のお金がもらえたことから、やみつきになる人もいたようです。


立石には日本製薬葛飾工場がありここで血液製剤を造っていたことから、売血者が跡を絶たなかったようです。

五木寛之さん


作家の五木寛之さんも、貧乏だった時代には売血に訪れていたようでした。
立石の製薬会社に、しばしば血を売りに行ってピンチをしのいだ。 この売血というやつは、肉体よりも、精神に悪い影響を及ばすものらしい。出かけて、二百CC抜いて、手取り四百円ほどもらってくると、二、三日は働かないで済む。つい習慣性におちいりやすい危険があった。....四百円を握りしめてたんぼ道を帰ると、遠くの景色が傾斜して見えた。もう二度と血を売るのはやめよう、とそのときに考える。だが、またどうにもならなくなると、京成電車に乗るのだった(『わが人生の歌がたり 昭和の青春』より)

そんな立石もいよいよ2017年から再開発が本格化しそうです。


また変わっていく立石を記事にしていきたいと思います。

2016年12月21日水曜日

[大人のお花茶屋] 企画展「セルロイドの町 かつしか」を見てきたよ。



今回は、葛飾区郷土と天文の博物館で開催されている、「セルロイドの町 かつしか」展を見てきましたよ。







葛飾区郷土と天文の博物館は、京成お花茶屋駅から歩いて10分弱。




駅から少し離れていますが、曳舟川親水公園沿いのとても静かなところにある博物館です。


建物の屋根にこんもり乗っているドームはプラネタリウムです。


いろいろなプラグラムで天文の世界を垣間見ることができます。




さて今日は、葛飾の20世紀前半を支えてきたセルロイド工業が展示されている「セルロイドの町 かつしか」を見に来ました。


まずは、展示の趣旨をみてみましょう。

わが国では大正初期から昭和40年代にかけて、セルロイド素材の生活雑貨や玩具などが生産されていました。特に葛飾区では、セルロイド玩具の生産が盛んで、四つ木、立石などに多くの工場が存在していました。 この特別展では、葛飾区のセルロイド産業の状況や技術について、当時携わった人々の視点を通じて紹介していきます。日本の近代化を支えたセルロイド産業の歴史や文化を再検討する機会となればと思います。 特別展示として、「世界で初めて作られたビスク製キューピー人形」が展示されます。ぜひご高覧ください。(ホームページより)

展示されているのは、セルロイド製品の作り方や、代表的セルロイド人形のキューピーコレクション、生活用品の中に溶け込んでいるセルロイドなどをみることができます。


会場は撮影禁止でしたので、ここでは日本のセルロイドの歴史から紐解いてみましょう。

  • 1913年 永峰セルロイド工場(亀有)創業
  • 1914年 亀戸ローヤル創業
  • 1920年代、セルロイド生産世界一に
  • 1954年 米国で可燃物質規制法可決。セルロイドの米国輸出ができなくなる。

実際には1955年にはセルロイド工業はまったくの下火になってしまったようです。


セルロイドは加工しやすいというメリットがある一方、燃えやすいという欠点がありました。

白木屋大火災

1932年の日本橋白木屋の火災も、製品のセルロイドに引火したことから大火災となりました。


葛飾区内でも、セルロイド工業が盛んだった40年間は火災が多かったようです。


キューピー人形

さて、セルロイドというとキューピー人形ではないでしょうか?


今回の展示では、このような人形の製造工程も見ることができます。


キューピー人形などは、セルロイドの間に空気を入れて胴体の膨らみを内側から作るのですね。


セルロイド製品って人形だけじゃないみたいです。

アコーディオンの胴体

メガネのフレーム

万年筆の胴体

いろいろ使われてきたんですね。


セルロイドならではの手触り、色合いなどが魅力なのですが、1960年代以降はプラスチックなどの新素材にとって代わられているようです。


この展覧会は2017年1月9日まで。


ぜひ葛飾の20世紀前半を支えた産業を振り返ってみてください。



葛飾区郷土と天文の博物館
休館日
  • 月曜日(祝日の場合は開館)
  • 第2・4火曜日(祝日の場合は開館し、その直後の平日は休館)
  • 年末年始(12月28日~1月4日、1月2日・3日は正午~午後5時のみ開館。)