2017年のテーマとしました「葛飾区の区境を行く」。
第1回は「小松川境川親水公園」です。
小松川境川親水公園は、葛飾区の南端にあり、江戸川区との区境となっています。
江戸川区のホームページでは、
古川親水公園に続く区内で2番目にできた親水公園。菅原橋から中川までの全長3,930メートル。全体は五つのゾーンに分かれ、滝に始まり、せせらぎ、水しぶき、飛び石、釣り橋に冒険船など変化に富んでいる。水遊びができない季節でも、ウオーキングをしたりアスレチックで遊んだり四季を通じて楽しめる。また、桜の名所でもある。
となっており、公園の起点は菅原橋にあるようです。
|
スタート地点 |
しかし菅原橋は江戸川区でもあり、今回は区境を歩くのがテーマですので、今回は小松橋を総武線線路の南に渡ったあたりからスタートです。
葛飾区の区界には、いまはない川をそのまま使っているケースが多いようです。
|
今回のルート |
まだ葛飾区や江戸川区のあちこちが田園風景だったころ、小松川境川は農業用水としても役割はもとより、肥料や農作物を運ぶ川として重要な役割を持っていました。
小松菜などは小松川境川、中川を抜けて江戸に出荷されていたわけです。
しかし農業地域の川も、農地が工場や住宅地となるにつれ汚れていき、ドブ川となってしまいます。
そんな川も1993年には親水公園として蘇っています。
公園を歩いてみましょう。
この日は天気も穏やかで、日差しもよく、川面がきれいに光っていました。
公園の幅は10メートル程度ですがその両側には一方通行の道路も併設されています。
|
カモもつがいでお休み |
川の水は新中川から採っているようですが、浄水ポンプもあちこちに設置されており、流れる水はきれいです。
カモも羽を休めていました。
滝もあります。
吊橋もあります。
水の流れを中心とした公園で、まさに「水に親しむ」親水公園ですね。
途中、公園沿いに相撲部屋を発見しました。
住所は新小岩3丁目。
葛飾区にはすでに相撲部屋があったのですね。
|
By ベースボール・マガジン社 (Baseball Magazine Co., Ltd.) - 『相撲』1961年6月号(夏場所総決算号)、ベースボール・マガジン社、1961年、p.112"SUMO" June 1961 Issue, Baseball Magazine Co.,Ltd, 1961, p.112, |
鏡山部屋といえば、1969年に大横綱柏戸が引退し創設した相撲部屋。
|
多賀竜 |
関脇多賀竜が引退後部屋を継ぎ、現在では年寄鏡山として運営しています。
今日歩いたのは区境を形成している平和橋通りまででしたが、小松川境川親水公園はそのまま南西に下り、千葉街道を超えて中川にまで至ります。
全長は約4キロ。実に長い公園ですね。
桜並木もとてもきれいなようです。
次回は春に訪れてみたいですね。