今回の一丁目一番地は、小菅1-1です。
小菅といえば東京拘置所ですね。
Wikipediaより |
東京拘置所も確かに「小菅1丁目」なのですが、住所は小菅1-35でした。
さて、小菅1-1は、トップ画像にあるように「国土交通省綾瀬排水機場」です。
綾瀬川と荒川土手の間にあります。
チャリで行くのに、ちょっと苦労しました。
ちょうど荒川が千住の方からカーブしてきて、綾瀬の方から降りてくる「綾瀬川」と並行し始めるところです。
ところで、綾瀬排水機場ってなにするところでしょうか。
排水機場は台風などの大雨のとき、中小河川の洪水をポンプにより江戸川などの大河川へ強制的に排水する目的を持っています。江戸川河川事務所では、7つの排水機場を運営管理していますが、なかでも首都圏外郭放水路、三郷放水路、綾瀬川放水路、坂川放水路に設置された排水機場は国内最大級の規模を誇ります。(江戸川河川事務所HP)国内最大級ですって!
台風などの時は、この排水機を使って、綾瀬川が溢れないように中川へ押し出しているのですね。
日本最初の小学校
川に挟まれたこのエリアには、お寺が一つあります。
正覚寺といいます。
正覚寺といいます。
荒川の開墾、綾瀬川の整備にも耐えて、この地に残っています。
じつはこのお寺には小学校がありました。
日本で最初の小学校です。
時代は遡ること明治維新。
以前このブログでも記事にしたように、明治初頭にこの地に「小菅県」という県が置かれました。
県庁は今の東京拘置所のところです。
そして小菅県は、新政府の方針に従って、小学校を作りました。
それがこの正覚寺にあったわけです。
しかし明治4年には廃藩置県で小菅県はなくなり、明治6年には学制発布があったことから、この正覚寺の小学校は廃止となりました。
ちなみに、明治6年の新しい学制発布でできた小学校は「亀青小学校」や今の「新宿小学校」だったそうですよ。
こういう史跡は、区としてももっとアピールして欲しいですね。