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2019年12月28日土曜日

[大人のかつしか] 男はつらいよ最新作は、男女3組の愛と勇気のかたち【男はつらいよ おかえり寅さん】




さまざまな回想シーンを挟み込みながら、満男と泉ちゃんの再会から別れまでの数日間が描かれています。あらすじはあちこに書かれているので、感想だけこちらに書き留めます。




柴又で「とらや」を経営する博士(ひろし=前田吟)さんとさくら(倍賞千恵子)夫妻を中心に、今回偶然再会する満男(吉岡秀隆)と泉ちゃん(後藤久美子)、そしてさくらの兄寅さん(渥美清)とリリィ(浅丘ルリ子)のカップル。

50作目の「男はつらいよ」は、この3組のカップルの物語となっていました。

博士とさくら


映画の前半で、この二人のプロポーズシーンが回想される。博士が愛を打ち明ける。この3年間、いついつもさくらのことが気になっていたことを、一生懸命伝えるが、寅のおせっかいからフラれたと誤解して工場を出てしまう。さくらは誤解じゃないことを証明しようと、柴又の駅まで走って博士を追いかけ、結婚の意志を伝える。なんともドラマティックなシーンです。

満男と泉ちゃん


満男は不器用だ。この二人の回想シーンでは、浜辺(たしか鹿児島丸木浜)で、気持ちを素直に言葉にするよう促す泉ちゃんにやっとの思いで「好きだ」と伝える満男が描かれる。でもこの二人は結ばれていない。シリーズ後編で、泉ちゃんが欧州に行くことになり、「行かないでくれ」と言えなかった満男がいる。どこか切ない、じれったい満男と待ち続ける泉ちゃん。

寅さんとリリィ


さくらたちから「寅さんと一緒になってほしい」と打ち明けられるリリィは、一緒になりたい気持ちを見せる。しかしそれをあとから聞いた寅はうろたえて、リリィにこう聞き返す。
「冗談だよな、リリィ」
リリィはそれを聞いて
「そうよ冗談よ」
と返してしまう。
生き方を変えられない寅、それを一瞬で察するとそれ以上近づけないリリィ。このシーンは寅さんシリーズ最高の名場面だと思う。

ここに紹介した映画にも出てくる3つのストーリーは、それぞれのカップルがもっとも気持ちを近づけたときのものだ。
3組の愛の形はさまざま。博士とさくらが一般的な形なら、寅とリリィも、満男と泉ちゃんも、ともに亜流。意地の張り合いのような仲の寅とリリィ、はっきりしない満男と待ち続ける泉ちゃん。こんなにお互い愛しているのに、もう一つ勇気が出なくて一緒になれないなんて。
このさまざまな愛の形が、見ている僕たちの胸に突き刺さる。いつかどこかで経験した恋愛を思い出させる、そんな映画だった。

追記:はじめの桑田佳祐、必要だったかなぁ?

2019年10月29日火曜日

[大人の立石] 再開発の街、立石が舞台の映画『わたしは光をにぎっている』MOVIX亀有でも上映して!


立石盛りだくさんの映画、『わたしは光を握っている』

11月15日公開です。


あらすじ

宮川澪、20歳。
ふるさとを出て、働きだした。友達ができた。好きなひとができた。
その街も消える、もう間もなく。

両親に代わって育ててくれた祖母・久仁子の入院を機に東京へ出てくることになった澪。都会の空気に馴染めないでいたが「目の前のできることから、ひとつずつ」という久仁子の言葉をきっかけに、居候先の銭湯を手伝うようになる。昔ながらの商店街の人たちとの交流も生まれ、都会の暮らしの中に喜びを見出し始めたある日、その場所が区画整理によりもうすぐなくなることを聞かされる。その事実に戸惑いながらも澪は、「しゃんと終わらせる」決意をする。
公式サイトはこちら

これは、見に行かねば!


しかーし

東京の東部で上映の予定がない!

埼玉   MOVIX三郷
東京   新宿武蔵野館
東京   立川シネマシティ
神奈川   TOHOシネマズ上大岡
神奈川     TOHOシネマズららぽーと横浜
神奈川     シネマジャック/ベティ

ファントム・フィルムさん、MOVIX亀有でも上映して!