亀有新道と水戸街道の交差点のすぐ脇。
きれいな水色の扉がある珈琲屋さん。
喫茶店、という構えじゃない。
どちらかというと、スタンスを持ったマスターが吟味してローストしたコーヒー豆を売るお店、かな。
スタンスを持ったマスターと言っても、彼は「そもそもコーヒーとは」とか「豆の選び方は」なんて上から目線で話しかけてくるような人じゃない。
「コーヒーって、産地がどうとかというより、おいしいと思えるかどうかなんですよ〜」
と言い切るあたり、コーヒーにそれほど詳しくない僕のような消費者と同じ目線に立ってそれぞれの豆やブレンドの特徴を教えてくれる。
ここのブレンド豆は3種類。
- 毎日飽きずに飲めそうなアオトブレンド
- ちょっとコクのあるタテイシブレンド
- あっさり飲めるカメアリブレンド
僕は休みの日の朝に豆を引いて飲む派なので、いつもちょっとパンチとインパクトがほしいと思って豆を選ぶのだけど、満足できるブレンドになかなか会えない。
アオトコーヒーなら、店内でも飲めるので、まずはタテイシブレンドを飲んでみることにした。
クセの少ない、それでいて重みのある味わいのブレンド。なかなかおいしいじゃないですか。
マスターとお話をしていたら、「今は無き伊澤商店のスコーン」が食べれるという。
知ったようにいうが、伊澤商店のスコーンは初耳だった。しかし、どうやら「行列ができるスコーン」らしい。マスターによると、伊澤商店のスコーンは販売を終了していて、縁あって販売しているアオトコーヒーに、わざわざ伊澤商店のスコーンを求めに来る人がいるらしい。
そこまで教えてもらったからには食べねば!
タテイシコーヒーと、伊澤商店のスコーン(黒糖)をお願いした。
実をいうと、スコーンってパサパサっていうイメージだった。しかし、このスコーンは違った。周りはパサパサ感のある普通のスコーンだけど、なかはしっとりケーキのようだ。これはうまい。わざわざ買いに来るのもわかる気がする。
しかしこのお店は居心地がいい。
ドアの外は亀有新道。車も多いがお店の中は異空間だ。日差しもあってすっかりまどろむ。
おみやげに、さっきの飲んだタテイシコーヒーの豆を買って帰る。
さて、明日の朝はタテイシコーヒーを家で飲んでみよう。
アオトコーヒー (コーヒー専門店 / 青砥駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0