毎年8月は、第二次世界大戦が終った月でもあり、戦争について考えさせられます。
ちょうど、郷土と天文の博物館で「かつしか学びの玉手箱 -葛飾と戦争-」という特別展が開かれていましたので行ってきました。
郷土と天文の博物館の二階の展示は、多くが撮影禁止でしたので、今回は写真はほとんどありません。
石出巳之助さんのこと
葛飾区での空襲の被害者というと、水元国民学校(現在の水元小学校)の石出巳之助さんの話がよく出ます。今回の展示でも、石出巳之助さんの話は展示されており、「被害者でありながら、空襲後は戦意高揚のために使われた」と説明されていました。いまも昔も、マスコミにより世論が動かされていたことがわかります。
ドーリットル空襲
この空襲については、個人的に誤解していたことがありました。水元が空襲の被害にあったのは、戦争末期の昭和20年ごろだと思っていましたが、実際には昭和17年のドーリットル空襲によるものだったのですね。
ドーリットル空襲とは、昭和17年4月に空母から飛び立った15機B25による関東地方への爆撃を言います。
その何機かは葛飾上空に飛来し、そのうちの一機が水元に爆撃を加えていました。
この空襲は日本軍が思っていた(高度1000メートル)以上に低空飛行(高度50~100メートルだったようで、日本軍を慌てさせたようです。
この高度の低さにあわてて、葛飾区白鳥には高射砲が設置され、いまもその土台が残っています。
白鳥の高射砲については、こちらの記事をどうぞ。
この展示は、9月2日までです。