これなんだと思います?
神社の神殿の前に、鳥居のような。
でも普通の鳥居の形と違いますよね。
これ藁でできているんです。
奥戸天祖神社では、毎年10月第3土曜日に、この大しめ縄を綯う「大しめ縄神事」を行っています。
以前から気になっていたのですが、今年見学に伺いました。
大しめ縄神事とは
葛飾区教育委員会掲示によれば、
『奥戸天祖神社で毎年10月に行われる祭礼「大しめ縄神事」では、稲藁を用いて、約6メートルにもおよぶ大しめ縄を作り、「アクマバライ」と称して旧村内を担いでまわります。
以前は「雄じめ・雌じめ」と呼ばれる2本の縄を作り、急村内をまわった後、神社境内にあった榎に掛けられていました。
その後、大しめ縄は1本となり、正面鳥居に掛けられ、さらに平成9年には氏子によって新たに石柱が立てられ、ここに掛けられるようになりました。
大しめ縄には、氏子の各家から持ち寄った稲藁を用いていましたが、今日では、区内で稲作がほとんど行われなくなったため、材料の稲藁は千葉県から入手しています』
とあります。
この神事、幕末頃から続くようです。
関東大震災や東京大空襲以前の葛飾区は、想像するに、一面の田畑でしかなく、神社の行事は田畑で働く人たちの日々に大きく関わっていたのでしょう。
奥戸の皆さんは、この行事を現代にまでしっかりと受け継いできていらっしゃいました。
毎年10月第3土曜日
この日は朝から、地域の人が集まって、藁を編みます。
あとから聞いた話ですが、この藁が手に入らず困っているそうです。
千葉県にまで行って藁を入手するそうですが、「船橋競馬場の馬の飼育用だから」と断られたりして、毎年集めるのがタイヘンなのだそうです。
これらを何本か編んだ物を大量に作り、一本のしめ縄へとしていきます。
で、何時間もかけて編まれたのが、こちら。
なんだか料理番組で、出来上がりが用意されていたような展開になってしまいました。
実はこの日、朝天祖神社に寄って、夕方再び来てみたところ、すでにほぼほぼ出来上がっていました。
こんなに太いんですよ。
直径50センチ以上はあるのではないでしょうか。
私が行った頃は、もう先端を整える作業をしていました。最終盤です。
先端はできあがるとこんなかんじ。
長さ6メートルもある、大注連縄の完成です。
気がつくと夕暮れ。
この日は暗くなってから20時頃に町内でしめ縄が練り歩き、鳥居の上に置かれる予定でした。
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しかしこの日は、天気急変注意ががが。
大しめ縄奉納の前に、やっぱり雨が降りはじめ。
そのまま、どしゃぶり!!!
あわてて、近所のマクドナルドに逃げ込みました。
逃げ込んだのはいいのですが、雨が上がるのを待っているうちに、神事はちゃくちゃくと進行しており。
雨が小降りになったころに、見に行ってみると、なななんと、すでに鳥居の上に!
20時頃の予定だったようですが、大雨でへんこうしたみたいです。
この高さまでどうやって上げるのだろ?と思っていただけに、見れなくて残念でした。
来年は晴れてくれるといいな~~
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