2019年10月17日木曜日

[大人の東新小岩] みのり商店街の話題のお店でランチしてきた【Coffee Bar Zeroya】


みのり商店街ってどんなイメージ?


いまや商店街というと、シャッターが閉まっているところが多くて、営業していてもお年寄りの買い物ゾーン的なイメージですが。

水色のところがみのり商店街

新小岩駅の北側、東新小岩にある「みのり商店街」は小規模商店街ながらも、まずまずの活気があるような気がします。


昼はランチ、午後はスイーツ、夜はダイニングとお酒。

いつでも使える便利なCoffee Barが、みのり商店街にあります。

coffee bar zeroya

今日はちょっとおそめのランチ。


ハンバーグランチを頼んでみました。

サラダを敷き詰めたお皿にハンバーグと小皿が3つ乗っていました。3つの小皿はマグロや切り干し大根など和風チックなのですが、


ハンバーグの高さが高い!

サラダの上に乗っているハンバーグの上に、大根おろしと大葉がたっぷり。

そしてご飯は玄米ご飯。

お腹いっぱいになりました。

またきまーす。


coffee bar zeroyaカフェ・喫茶(その他) / 新小岩駅京成立石駅
昼総合点★★★★ 4.6

2019年10月14日月曜日

[大人の台風19号] 葛飾が無事だった今だから考えよう。もし今回、荒川が決壊していたらどうなったのか?【検証】

3日間で総雨量548ミリ

葛飾区は、荒川の洪水についてのハザードマップを公開しています。

これをみると

葛飾区荒川洪水ハザードマップは、荒川流域で3日間に総雨量548ミリメートルの大雨(200年に1回程度発生する規模)により、荒川下流域で堤防が決壊した想定で作成した「浸水想定区域図」をもとに作成したものです。

となっていますね。

どうやら葛飾区は、めったに起こらないけど、3日で548ミリも降って荒川の堤防が決壊すると葛飾はこうなっちゃうよ、という想定をしているようです。

具体的に見てみましょう。



葛飾区西部(都心より)は4メートルの高さの水が来ます


これは浸水地域を中心に切り取ったものです。ご自身のエリアは上記ホームページから確認してくださいね。

さて、浸水4メートルとはどれくらいでしょうか?

国土交通省川の防災情報ホームページには目安が出ていました。

浸水深 浸水程度の目安
0~0.5m 床下浸水(大人の膝までつかる)
0.5~1.0m 床上浸水(大人の腰までつかる)
1.0~2.0m 1階の軒下まで浸水する
2.0~5.0m 2階の軒下まで浸水する
5.0m~ 2階の屋根以上が浸水する

一般には、1階部分の高さは3メートル程度、と言われています。4メートルといえば、2階建ての家のベランダぐらいまでは水が来るイメージでしょうか。

浸水、深さ4メートル超か=千曲川付近、国土地理院が推定-台風19号


奇しくも、今回の台風19号で決壊した千曲川付近の浸水は4メートル超だったみたいです。

ハザードマップではどう逃げろと言っているのか?

さて、4メートルの高さの浸水がある場合、ハザードマップではどう逃げろと言っているのでしょうか。

2階建て以下の場合、避難所に逃げる
3階以上の場合、3階に逃げる

となっています。

一軒家の多くが2階建てだと思いますが、私の家を含めて、2階建ては絶望です。

いいですか?

逃げるしかないのです。

万一避難できたとしても、電気・ガス・水道・トイレが使えないところで2週間生活なければならないことを覚悟しなければなりません。

台風19号はどれくらいの雨量か?

それでは、今回の台風19号はどれくらいの水量だったのか?

国土交通省川の防災情報で見てみましょう。

見てみると、台風19号は最大1時間に40ミリの雨を降らせながら、ほぼ12日の一日だけで200ミリの雨を降らせています。

区の想定は3日で548ミリ
台風19号は1日で200ミリ

これを書いていてもどきどきしますね。

区の想定が三日間かけて降った場合に対してその1/3の時間でほぼ同量の雨が降ったわけです。

それでも被害がほとんどなかったのは、奇跡だったのかもしれません。

今回、記事[大人の台風19号] 首都圏の治水をコントロールしてくれた皆さん~にも書いたように、関東地方整備局や建設省の懸命な努力もあり、荒川の決壊は免れました。

上流の二瀬ダムの放水があったら、きっと決壊していたでしょう(素人考えですが)

つまり、結果から申し上げて、今回の台風19号は「区外に逃げるべき」事案だったことになります。

次回同等の台風が来た場合には、

逃げろ!生きろ!

という選択肢が正解なのではないでしょうか。


葛飾区の荒川下流にある江戸川区では、

もう区内にとどまってはだめだ

と警鐘を鳴らしています。

葛飾区も、もう少し危機意識を区民に持たせてもよいのではないでしょうか。

葛飾区のハザードマップがほしい方は

葛飾区では、平成18年から荒川、江戸川、中川・綾瀬川の三種類の洪水ハザードマップを作成し、区内全戸に配布しました。これらのハザードマップは、区内6箇所の区民事務所及び葛飾区役所内の広報課・戸籍住民課・防災課・街づくり調整課の窓口で配布しています。

2019年10月13日日曜日

[大人の台風19号] 首都圏の治水をコントロールしてくれた皆さん、グッドジョブ!ありがとう!【ハビキスHAGIBIS】

tenki.jp

台風19号が通り過ぎていきました。

発生した時から「過去最大級」「30年に一度」と言われた台風19号。

台湾や沖縄の人たちからも「これはでかい」と言われた台風19号。

10月13日の朝、関東地方を通り過ぎていきました。

なにしろ葛飾を含む城東地区は川が多く、1947年のカスリーン台風を持ち出すまでもなく、昔から水害の街。

12日の朝から「どれだけ雨が降るのか」「荒川が決壊するのではないか」「避難先はあるのか」と気をもんでいました。



30年に一度の過去最大級台風

12日午前中から静岡県を中心に川の決壊や災害を発生してきており、「二日間で年間の三割の雨が降る」と言われる超大型台風が実感されてきました。

ウェザーニュースより

左の台風15号は先月千葉に大きな被害をもたらした台風。台風19号はその何倍もの大きさがあり、これはもう来る前から恐怖でした。

しかし、結果的に東京城東地区には大きな浸水や水害がなかったことには、国土交通省関東地方整備局をはじめとする治水関係者の皆さんの見えない努力があったようです。

台風前はダムの貯水率を半分以下にしている

まだ台風が上陸する前、12日午後早くから荒川上流の「二瀬ダムを放流する」と報道がありました。


ダムの放流は川の下流域に膨大な水量を流すため、洪水の被害が予想されました。

このとき荒川はすでに氾濫危険水位にあり、二瀬ダムの放流で「荒川決壊は決定的」と思いました。

「放流するなんて無謀だ」

そんな声もありましたが、じつはダムも台風前には貯水率を半分以下にして、十分に雨水を溜め込めるよう準備もしているものです。

二瀬ダムの場合、2019年06月は毎日15,000,000立方メートルの貯水量を維持していますが、10月に入ってからは7,200,000立方メートルしかありませんでした。

それでも、豪雨によって貯水量が増え続けたために、やむを得ずの放流計画だったのですね。

結果的に放流を中止したのも、治水管理者の賢明な判断だったのでしょう。

水門を開けるのか閉めるのか

今井水門

10月12日午前中、早い時間帯から江戸川区の新中川西側一帯に避難勧告が出ました。

「やけにはやいな」

と思った方も多かったのではないでしょか。


これは今井水門を閉じたための措置だったようです。


今井水門は、旧江戸川との合流地点にあり、高潮や津波から江戸川区を守るためにあります。

中川の水量は上がり続けていましたが、江戸川との水量調整や高潮対策で、今井水門を閉じたようです。

岩淵水門

12日夕方には、岩淵水門が閉じられました。


これは隅田川の水位が上がり、テラスの上まで水が来てしまい、レベル5の警戒水位となったことによる措置でした。

岩淵水門を閉じることによって、隅田川に流れていた水が荒川に迂回することとなります。

もともと荒川放水路と呼ばれており、隅田川が氾濫しないように作られた荒川ですので仕方ないのですが、荒川近隣の足立区葛飾区としては、水量が増えてしまい緊張感が増すこととなりました。

今井水門が閉じられたことで中川の排水量が減り、岩淵水門が閉じられたことで荒川の水量が増えてしまいましたが、そのタイミングや閉じる時間帯などは、治水管理の専門家の絶妙なコントロールだったようです。

今回も稼働した首都圏外郭放水路


川は上流の細い川が合流を続け、荒川や江戸川のような大きな川となって葛飾区を通り過ぎていきます。

今回のような大型台風時の雨量があると、山沿いに降った雨が集まってくるだけでも膨大な水量となり、下流域では氾濫の恐れがあります。

それを防ぐために、都心に流れ込む前の中小河川の水を事前に集めて、江戸川に流し込む施設が春日部にあります。


引用)首都圏外郭放水路は、洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路です。中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川といった中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へと流すことができます。

中川・綾瀬川の流域は、利根川や江戸川、荒川といった大きな川に囲まれています。この地域は、土地が低く水がたまりやすいお皿のような地形となっているため、これまで何度も洪水被害を受けてきました。また、川の勾配が緩やかで、水が海まで流れにくいという特徴があり、大雨が降ると水位がなかなか下がりません。さらに近年では、都市化が急速に進み、降った雨が地中にしみこみにくく、雨水が一気に川に流れ込んで洪水が発生しやすくなっています。

首都圏外郭放水路の完成によって、周辺地域で浸水する家屋の戸数や面積は大幅に減り、長年洪水に悩まされてきた流域の被害を大きく軽減しました。(引用終わり)


今回もこの施設が稼働し、葛飾区の中川や綾瀬川に流れ込む前に、水量を調節しました。この施設で毎秒25メートルプール一杯分の水量を江戸川に流し込めます。世界最大級です。

まとめ

温暖化のせいでしょうか。毎年ひどくなってきている水害ですが、このように首都圏の治水を守る国土交通省関東地方整備局を始めとする職員の皆さんが、徹夜で川の流れのコントロールをしてくれているからこそ、今回も大きな被害がなく台風が通り過ぎていったのだと思います。

見えない努力が私達の生活を守っています。

ありがとうございます。