今回の一丁目一番地は、金町浄水場1です。
ここは金町浄水場だけについている住所表記なので番地がありません。
金町浄水場とは
1926年に完成した、江戸川の水を引いて上水とする施設。
以前は「日本一まずい水道水」との烙印が押されたこともありましたが、1992年オゾンによる高度浄水処理が始まってから、東京の水は格段にうまくなりましたね。
金町浄水場は、東京都の上水のうち、
葛飾、足立、江戸川、江東、墨田、台東、荒川、北区の一部に供給しています。
かなりの広範囲ですね。
東京23区の1/3を占めています。
さて、葛飾区にはこの金町浄水場からまーーーーーっすぐ伸びる「水道道」があります。
右上の金町浄水場から、
高砂を抜け、
中川を渡り、
シンフォニーヒルズの前を通り、
立石の宮田ジムの前を抜け、
京成立石駅前の区役所通りを交差し、
京成押上線の線路を跨ぎ、
四ツ木の街を抜けて荒川にまで達する、
真っ直ぐな道です。
この道路の下に、上水道の水道管が通っているわけです。
1926年当時は、葛飾はまだ葛飾は田畑が多く、金町浄水場できれいにした水を江戸川の水を本所や上野方面に運ぶために真っ直ぐな道が作られていたようですね。
しかし、この水道管。
以前は中川と荒川を渡る際に、地下ではなく橋を使っていたようです。
この1970年の地図には、中川を渡る水道道が描かれています。
1990年頃までは、橋になっていました。
水道管が川を渡るための橋ですね。
場所は、青龍神社の池のあたりですね。
また、荒川を渡る橋は、名前が何故か「江戸川水道路」となっていますね。
これも1970年ごろまでは、水道管が川を渡る橋がありました。
いまでもバス停に残っていますね。
さて、この水道道は中川をわたってどこまで伸びていたのでしょうか?
これによると、墨田区に給水場があるとなっていますね。
葛飾の水道道の方角からして、ここに至る道があるのではないかと思い探してみましたが、正確に確認はできませんでした。
しかしながら、道なりや墨田区立花の北十間川にかかる福神橋に水道橋が併設されているのをみると、おそらくこの方角に伸びているようです。