2019年10月22日火曜日

[大人の奥戸] ついに!区指定遺跡の「鬼塚」周辺が、防災型公園として整備されます!【鬼塚って?】


葛飾区は、なんだか盛り土の上に木が生えているだけで目立たなかった「鬼塚」周辺を整備して、防災型公園にするようです。2020年着工、2021年完成だって。



そもそも鬼塚って?


鬼塚ってなんでしたっけ?

葛飾区史によると、南奥戸小学校周辺は1400年ほど前、古墳時代末期には人が住んでいたようですね。

いまやゼロメートル地帯ですが、昔からこのあたりは周囲より一段高く、生活の中心だったようです。

時代を経て何度か、塚として使われながら、鳥居や稲荷神の祠があった時代もあったとか。

整備内容

今回の整備は、この鬼塚周辺を奥戸一丁目公園として、防災機能、遊具広場、多目的広場など整備するもの。

建設通信新聞より

完成はこんなかんじだって。楽しみですね。

[大人の高砂] 京成高砂駅周辺地区/南北一体でまちづくりが始まっているぞ【いつできるのー】


建設通信新聞によると

【南口に歩行者広場配置も】
京成高砂駅周辺地区(東京都葛飾区)で、駅の南北を一体としたまちづくりが進みそうだ。これまで駅北口に駅前交通広場を整備する方向性が固まっていたが、南口にも歩行者駅前広場の配置を検討している。南口の広場は、駅前のにぎわい空間を南北に接続するのが狙いで、歩行者の「たまり空間」として整備する方針だ。 

駅周辺では京成線の連続立体交差事業を契機として、まちづくりの検討が進んでいる。対象地区は駅の南北で、都道307号から西側に位置する約3ha。現在、地元権利者らが参加する「駅周辺地区まちづくり検討会」が、再開発事業や街路事業など開発手法の検討を進めている。





メインとなる北口の交通系駅前広場は、3000-4000㎡の規模を想定し、バスやタクシーの乗降場、移動制約者用停車スペースなどを配置する計画。一方、南口には、歩行者系の駅前広場を整備する方向で検討を進める。線路の高架化によって南北の行き来が可能になり、駅前のにぎわいを南側にも波及させたい考えだ。このほか関連するインフラ整備は、駅周辺のアクセス道路となる都道307号の拡幅なども視野に入れている。


今後は、具体的な事業手法などを検討していく。再開発事業の場合は、準備組合の設立に向けた検討を進めることになりそうだ。(引用)




記事には、イメージ画像もついているのですが、これをgoogle mapに落とし込んだのが、トップ画像のこちら。


記事には、「北口の交通広場は3,000~4,000平米」とあります。

このGoogle Mapでは、交通広場の広さをイメージに合わせてみましたが、この水色の円は直径50メートル、つまり2,000平米程度しかなく、駅周辺地区まちづくり検討会ではこの倍程度の大きさを再開発するつもりだと思います。

線路の高架化もあり、かなり大掛かりですね。

2019年10月21日月曜日

[大人の見学] 荒川が増水しないような仕組みがこんなに!荒川知水博物館に行ってきた![台風19号関連]



ミニベロのチャリ旅を兼ねて、岩淵水門まで行ってきました。

ここには、「荒川知水博物館」があります。

荒川の歴史、どうやって洪水に対応しているのか、などがわかりやすく説明されていました。

今回はそのレポートです。

荒川放水路はなぜできた?

放水路完成以前


荒川放水路が1930年に完成する以前は、上流からの水は都心に流れ込んでおり、増水時には、三ノ輪から浅草今戸に通じる日本堤、白鬚橋から言問橋の曳舟側に作られた墨田堤でせき止め、漏斗のように水量を調節していました。


これにより、下流域の水量は一定しても、上流域は水が溜まり続けるため正常化するまでに長時間かかりました。


放水路ができるきっかけ

明治43年の長雨により、この漏斗状の堤防が十分に機能しないことがわかり、首都東京に流れ込む直前の岩淵から22キロに渡って雨水を迂回させる放水路を建設することとなりました。


荒川に流れ込む雨はどこに降る?

ひとことで荒川、と言っても、長さ173キロメートル、流域2940キロ平米。


水域でいうとこんな感じ。

上流の方には、台風19号で放流か?と話題になった二瀬ダムも。


荒川源流点の碑、なんてものものあるんだって。

貯水機能:ダム

二瀬ダム

傾斜があり山がちな上流域は、水量調節のためにダムをおいています。
二瀬ダム、滝沢ダム、浦山ダム、玉淀ダムなどですね。

貯水機能:鴻巣の河原


鴻巣市のそばを流れる荒川流域は、日本一の川幅を誇ります。2537メートルあります。

これは上記の赤い部分を、洪水時の貯水機能として働くようにしています。赤い縁にそって堤防が作られています。

日頃はコスモス畑などになっているようですが、今回の貯水により、10月26・27日に開催予定であった第21回コスモスフェスティバルについては、中止になってしまったようです。

貯水機能:荒川調整池


日頃は彩湖と呼ばれているこの湖、荒川第一調整池と言います。

水量が増すにつれて、写真の上の部分から貯水していくしくみです。

初回の稼働となった1999年のときにはこの調整池に2070万トン貯水したおかげで「荒川下流部で一番低い京成押上線荒川橋梁地点で水位を39cm下げたとされ、ここより上流での洪水調節がなかったとすると、水位は桁下まであと7cmに迫ったと考えられている」(wikipedia)とされています。

今回の台風19号で、1997年の完成以降2度めの稼働となり、3000万トンほどの貯水をしたそうです。効果については検証中とのことでした。

また、上流部に、第二第三調整池を建設中です。

貯水機能:首都圏外郭放水路

江戸川河川事務所HP
首都圏外郭放水路の機能については、こちらを参考にしてください。

荒川本流に流れ込む水を途中で地下道に流し込み、江戸川に逃がそうという機能を持ちます。

こちらは年に数回稼働している施設ですが、台風19号関連では、1秒間に25メートルプール一杯分を江戸川に流し込み続けたそうです。機能としては、いっぱいいっぱいだったようです。

以前のブログ記事でも書きましたように、今回の台風19号は岩淵水門で1日に200ミリ程度の雨が降りました。葛飾区のハザードマップでは三日間で549ミリの雨が降ることを想定していますので、台風19号並の雨が2日半降り続くこととなります。

しかし、荒川の増水を抑える、このような機能は台風19号1日だけでも「いっぱいいっぱい」でした。ハザードマップの549ミリを待つまでもなく、荒川は越水するのではないかと心配しています。